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collaboration : comedy もうひとつのシンデレラストーリー?!

〜Cendrillon ou La Petite pantoufle de verre〜


■ Cendrillon 03. ふたりの姉の場合 story
   by [m.a./mon.amour] mims


「あの子って、私たちより随分若いくせにいっつも色気をふりまいちゃって。
 やーね。灰であんなに汚れてても、キレイなんだから・・・」

「カカシ・・・まぁ、そう言うなよ。お前だって充分綺麗だぜ。」

「アスマお姉さんッたら、ホントに褒め上手。姉さんも素敵よ!
 そのピンクがとっても似合ってて。きっとお城のテマリ王子も、姉さんに
 眼を留めるデショ」

「まぁな・・・きっとお前か俺だよ。テマリ王子さまの心を射止めるのは」

「じゃぁ、今日は咥え煙草を止めておいたほうがいいんじゃなーいの?」


風がふうわりと入り込んで来た。
それに乗って、アスマの吸っている煙草の煙が室内に舞い込んでいた。




「あぁ、分かってるんだがな。お城に着くまでの間だけでも吸わせてくれよ」


星の輝く美しい夜、アスマ姉さんの髪を飾っている綺麗なリボンが、
風にふわふわと揺れていた。
ふりふりピンクの衣装はとても可愛らしくて、俺は自分のみすぼらしい
格好がとても哀しかった。
アスマ姉さんの隣に得意げな様子で立っているカカシ姉さんも、いつも
よりも綺麗なブルーのドレスを身に付けて、馬鹿にするように俺を見下
ろしていた・・・


「あの子、いつも汚いよネ。顔は綺麗だけど・・・」

「あぁ、でも賢いんだぜ。俺は、チェスであいつに勝ったことないからな」

「そうなの?じゃあ、あの子をテマリ王子に合わせちゃいけないネ」

「そうだな・・・王子は賢いヤツが大好きらしいからな」

「ふふん、そうだネ。でもあの汚い格好じゃ行けないデショ」

「じゃぁ、俺たちお城の舞踏会に行って来るから、ちゃんと掃除しとけよ」

「・・・はい・・」


くそっ・・・何で俺ばっかりこんな風に灰を頭に被って、虐められてばかり。
俺だって舞踏会に行きてぇっつうの。
あぁ、何か良い方法はねぇのかな。
魔法使いとか仙人とか何でもいいから出てきてくれねぇかな。

俺、あの王子様のビジュアル、結構好きなんだよな。昔から。
きらきら輝く金髪も、碧のまるで翡翠みてぇな瞳も、不意に笑ったときの
明るくて眩しい位の表情も・・・。


―― ん・・・舞踏会? なんだ、それって?


つうか、アスマもカカシ先生もなんであんな格好してんだよ。
嬉しそうにドレスなんか着やがって、あんたたち男だろ?大人だろ?
揃いもそろって上忍が何してやがんだ?!
きもちわりー・・・・・・・


pipipipipipipipi・・・・・


はっ、夢かよ。

良かったー、マジで吐くかと思ったぜ。
『シンデレラ』 か、何でそんな夢見たんだろ。


気分の悪さを抑えながら、手早く準備して家を出る。
火影室をノックして、中に入ると・・・

そこには夢で見たのとそっくりな格好をしたアスマとカカシ先生が居た。
そしてその横にドレスでめかし込んだ紅先生。

驚いている俺に、火影さまと紅先生が揃って高笑いを始めた。


「「「「よう、おはよう。シンデレラ!」」」」


へ?
あれって夢じゃなかったのかよ・・・

声を揃えてそう言ったみんなの笑った顔を、俺は呆気に取られて
眺める事しか出来なかった・・・


fin.

本当に、薄っぺらでめちゃめちゃおふざけなものになってしまい、すみません。
 しかも、何が面白いのやら分からないし、そもそもストーリーになってないし・・・
 はははは。・・・でも、書きたかったのです。どうしても。
 タールさんの絵に感動したので、何か残しておきたいと衝動に駆られて・・・。
 どうか、皆様の寛大なお心でお許し下さいませ;;

  2007/11/15 and I love you...☆mims







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