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collaboration : comedy もうひとつのシンデレラストーリー?!

〜Cendrillon ou La Petite pantoufle de verre〜


■ Cendrillon 04. 意地悪な継母の場合 story
   by [m.a./mon amour]☆mims

             タールさんが描いてくださった素晴らしい絵から生まれて来たストーリーです。
             笑ってくださる方のみ、閲覧下さいませ!!









   「「「「 よう、おはよう。シンデレラ!! 」」」」


声を揃えて俺に向かって紡がれたその言葉は、さっきやっと抜け出して来た筈の
悪夢を、再び俺の前に繰り広げるかのようだった。

気持ちわりードレス姿のアスマとカカシ先生を横目に見ながら、俺は綱手さまと
紅先生に救いを求めた(と言っても、紅先生だって見慣れないドレス姿だったが)。


「綱手さま、紅先生・・・一体どういうことなんすか?」

「ふん。何故お前はそんな格好をしてるんだ。お決まりの服はどうした?」

「そうよ、シカマル君。あなたはちゃんと灰に塗れたドレスを着なくちゃ。
 そして、いつもみたいに隅からすみまできれいに掃除しなさいよっ!
 何度も同じこと言わせないでちょうだい。イライラするじゃないの?!
 ほら、母の言うこと聞いてしっかりやんなさい。おーっほっほっほ・・・」


            


気分が悪くなるほどの紅先生の高笑いに、綱手さまは苦笑していた。
そして、俺に憐れみの篭った視線を投げかけると、再び言葉を紡いだ。


「そういう訳だから、お前。着替えて来い。そんな事だろうと思って、服は
 隣の部屋に用意してある。さあ、皆を待たせるんじゃないよ。シンデレラ」


俺は頸を傾げながらも、言われた通りにすることにした。
部屋を出て行こうとする俺の背中に向かって、紅先生がすごい剣幕で
怒鳴った。


「何をだらだらしてるの、シンデレラっ!私たちをいつまで待たせるつもり?
 今夜の舞踏会に間に合わなかったら、どうしてくれるのよっ。
 さっさと行きなさいっ!背筋を伸ばすっ、顔を顰めないっ!ぶつわよ・・・」


彼女の余りの剣幕に、おれはびくびくしながら扉を閉めた。

―― は?何だこれ。 いってぇどうなってんだよ?シンデレラって何だ?!

ぶつぶつ呟きながら隣の部屋に行くと、よれよれになった水色のドレスが一着。

―― マジかよ・・・俺、これ着んのか?


「あ〜ら、シンデレラじゃない。着替えを手伝うようにって、紅おばさまに
 たのまれたのよ。あの人、すっごい怖いでしょ?逆らえなくって・・・」

「ちょっ、いの。これってどういう事なんだ?夢じゃねぇのか?」


その部屋に現れたいのは、どうみても中世の男が身に付ける格好だった。


「え〜?何言ってんの?・・・あんたシンデレラでしょ?」


ますます混乱していく頭の中で、俺は必死に眼に見えない何かに縋っていた。
そんな俺を嘲笑うかのように、ベストと上着を脱がせたいのは、腰にコルセット
とやらを巻きつけて、少しずつ紐を縛り付けていった・・・

―― 俺って・・・これから、どうなるんだろ。

着々と締め付けられていく腰の鈍い痛みと、目の前にある現実。
何もかもが嘘みてぇで、俺は眼を閉じて必死に祈った。

―― 頼むっ、夢なら早く覚めてくれ・・・




fin.


第二話でした。さて、ここからどんな風に繋ごうか・・・
   ねぇ、りくさん。どうしましょう??(笑)
   どうやって終わりにしようかしら。うふふふvvv

2007/11/19 m.a./mon amour☆ mims.








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