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collaboration : comedy もうひとつのシンデレラストーリー?!

〜Cendrillon ou La Petite pantoufle de verre〜


■ Cendrillon 05. 王子様の場合 story
   by [m.a./mon amour]☆mims

             タールさんが描いてくださった素晴らしい絵から生まれて来たストーリーです。
             笑ってくださる方のみ、閲覧下さいませ!!







混乱したままに、ドレスを着せられた俺は、腰に巻かれたコルセットの締め付けで
吐きそうな気分のまま、火影の執務室に連れて行かれた。

夢なら早く覚めてくれ・・・という願いも虚しく、俺はいのに手を取られ、まるで女みてぇな
格好でみんなの前に戻った。


「おぉ、シンデレラ。遅かったじゃねぇか」

「ホント。ぐずぐずしてると王子様を取っちゃうヨ。それでも良いの?」


ピンクのふりふりと、ブルーのドレスのアスマとカカシ先生が俺に声を掛けた。
今の吐きそうな気分。
悪夢のような皆の気持ち悪い格好のせいなのか、締め付けられた腹のせいなのか、
分からなくなってきた。

もうどうでもいいわ・・・と、思った時“コンコンッ”と、執務室のドアがノックされた。

なんだ?次はチョウジ辺りがドレスでも着て登場すんのか?
それとも、キバか。いや、シノかもしれねぇ・・・

もう、誰がどんな格好で現れたって、俺は驚いたりしねぇわ。多分・・・


「入れ」


綱手さまの言葉で、ゆっくりと入り口の扉が開いていく。
見えてきたのは・・・

白いスーツを纏った、美しい腕。
男にしては細いように感じられるその腕から、俺が視線を上方へと動かして見たもの。

それは・・・


「遠い道のり、ご苦労だったな。王子」

「いえ、火影さまの命とあっては、駆けつける他ありませんから」


驚かねぇと思っていた俺は、思いっ切り困惑してしまった。
面食らっている俺の前では、さも当たり前のように会話がやり取りされている。


「どうだ、シンデレラは。王子も久しぶりに会えて嬉しいか?」

「はい、道中ずっとシンデレラに焦がれておりましたので」


どう見ても、その王子と呼ばれる人物は彼女だった。
密かに俺が恋焦がれていた、砂隠れの里の・・・・・・
テマリ。

―― は?いってぇどうなってんだよ。

俺はその日何度目かの嘆息を漏らした。


俺のそんな気持ちなんて知ったこっちゃないとでも言うように、そこに居る全ての
者が、まるで当たり前のような素振りをしていた。

俺は思考能力を総動員して、こんな風な状況になっちまう可能性について、
考え続けた。


「何をシケた面してんだ?いつものアホ面のほうがまだマシだよ、シンデレラ」

「へ?・・・」

「まぁ、どんな顔をしていてもお前は可愛いけどね」

「・・・・・」

「シンデレラ、会いたかったよ」


そう言って赤い薔薇の花を一輪、俺の方に差し出した王子は、まるで笑いを
堪えるかのように一度横を向いた。
俺は柄にもなくそんなことを言う彼女の言葉に、少し照れながら俯くと、更に
考え続けた。


今の彼女の仕草が意味すること。
これが夢じゃないとして・・・
さも当たり前のような他の者の行動から推測すると・・・
そこから導き出される答えは・・・

―― ぜんっぜん、分かんねぇ・・・考えるのすらめんどくせー。

俺は気分の悪さを抑え、頭を抱えながら周りを見回した。
ニコニコと笑いかける皆の顔。

いつもと変わらぬ格好をしている綱手さま。

―― ん?!

悪夢を解く鍵がそこに在るような気がして、俺は綱手さまの顔をじっと見つめた。





fin.



下らない話を、続けて読んでくださった優しいあなた!
本当にありがとうございます。

次でいよいよ最終話になりますが、ここまで書いておいて最後だけ
[MOJITO]のりくさんにおねがいしております。(私って鬼かしら。笑)

りくさんっ、よろしくお願いします〜♪

2007/11/21 m.a./mon amour☆ mims.








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